今回は、相場を見る時間がない方に向けて、デイトレードの手法を書こうと、ふと思った。これは、私が相場を見る時間がないほど忙しい時期に、自分のエントリーポイントの精査に使っていた一部の要素を、そのままエントリーポイントとして転用させただけの手法。そのため、精度に関してはメンバーに公開している手法ほど精度は高くない。(メンバーは、エントリーポイントの精査に使える)また、ファンダ要素やトレンドなどを注意して見なければ刈られやすくなるので、十分注意して使って欲しい。
しかし、ある程度慣れてこれば、これだけで飯は食える。
・時間がないけど、日々10−30ピプスは狙いたい
・ある程度勝てるから、エントリーの精度向上に役立てたい
・エントリー回数を増やして、相場の経験を蓄積したい
簡単デイトレ手法で用意するもの
まずは、下準備で以下をチャートに用意する。
1つ目、ローソク足
2つ目、期間5の単純移動平均線(SMA)
期間5の単純移動平均線は、優秀でフラクタルの代名詞とでも言わんばかりの存在。後は、ラインチャートや平均足ではなく、ノーマルのローソク足を用意すれば準備はクリア。
どんな手法なのか
単純移動平均線とローソク足の一時的な乖離(カイリ)を逆張りで取っていく手法。どんな時間足でも有効だが、5分足以上でないとスプレッドによって利益が消されてしまうので、あまりオススメは出来ない。
乖離(カイリ)・・・離れること
少し話は脱線するが、毎日相場に向き合っていると、いちいち気合を入れてトレードすることに疲れてくる。予期せぬ利益や損失が当然のように生まれるから。
私は、毎日月足から5分足まで引けるラインを全て引くのは勿論、現在のオーダー状況やポジション、投機筋チャート、VIX、経済指標、経済ニュースの監視を毎日欠かさずにやっている。
それでも、ある程度の為替相場の地合いが分かるのは、月に3回ほどあれば良い方。そのため、上手くサボるためのツールとして、今回の手法を使っている。
話を戻すと、手法の順序は以下の通り。
移動平均線との乖離を見つける
まずは、期間5の単純移動平均線と、時間が来て確定したローソク足との間に乖離があることを確認する。
これはローソク足の下方向に移動平均線が推移し、ローソクの下側に乖離が発生している。そのため、狙う目線はショートである。
※相場は、ローソク足との乖離を埋めにいく修正がある。
ここでの注意点は、移動平均線との乖離が確定した足の、前の足が大陽線または大陰線があることが前提である。これは、急騰急落が発生することによって、時間足等関係なくパニック相場という状態になるため、一時的な戻しを生みやすいことから、このような条件をつけている。
ローソク足の形を確認する
乖離し、時間が来て確定した足の形状を確認する。このローソク足が、上ヒゲまたは下ヒゲのどちらかが長く伸びていないといけない。
上チャートのように、必ずヒゲを確認する。この場合、ショート目線なので上ヒゲが出ていなければいけない。ヒゲは売り買いの攻防が、人為的またリレー式にされ、どちらかが勝った負けたの証なのだから、しっかり確認して欲しい。
ヒゲの長さは、ローソク足の実体部分と同等の長さか、極端に実体が小さくヒゲが長いローソク足を確認できるといい。
これがベスト。
エントリーへ
上記条件を満たした場合、長いヒゲが確定した足の次の足に移った時点で、乖離を埋める方向でエントリーをしていく。今回見せているチャートだと、ショートでのエントリーになる。
利食いポイントは、次で説明するので先に損切りポイントを説明する。
損切(SL)は、上ヒゲの若干上あたりで置く。理由は、これはあくまでローソク足数本分で決済することを予定している手法で、このままこのヒゲをつけた高値をブレイクすると、乖離した部分での逆張りの優位性を失い、上昇トレンドへ転じやすいから。
波の修正波を取りに行く分、初動には十分注意しなければいけない。
利食いポイント
利食いは、2パターンに別れる。
1つ目、その方向へトレンドが継続される場合
2つ目、トレンドが展開されない場合
その方向へトレンドが展開される場合
このケースのローソク足パターンでは、エントリーした足が確定した時点で
・期間5の移動平均線に実態部分が30%以上食い込んでいること
・前回の大陽線を確定足で包んでいること
この2つの条件を満たす場合は、ある程度の値幅は抜ける。しかし、どこまで行ってもパニック相場の最中なので、次か次の足くらいで利食いできるとベスト。
ちなみに、今回見せているチャートは、上記の条件を満たしているため、下落していき約50ピプスほどの急落を捉えることができた。
その後は、一度戻り高値をつけてから、少し下落しレンジになったので、早期撤退を心がけよう。
トレンドが展開されない場合の利食い
これは、上記で説明した条件に沿わない時。前回の大陽線、大陰線を包んでいない場合、また期間5の移動平均線に実体ベースで食い込めなかった場合。
この場合は、数ピプスしか利益はなくても躊躇なくポジションを精算することをおすすめする。初動が大事なこの手法で、初動から転けているようでは先が危ぶまれるから。
まとめ
この手法は、どんな時間足であったとしても稼働させることができる。おすすめは5分足から4時間足以内の時間足。
時間がない人、精度を上げたい人、難しく考えすぎな人、全員に使って欲しい手法。フィードバックをDMにくれると嬉しいかな。